2005.02.08

はじめてのバグ【ビットの海へ】

はじめてのバグ(実物版)

 資料をほりかえしたら、はじめての「バグ」の写真が出てきたので、ネットにあった別ヴァージョンといっしょにアップすることにした。

 写真にあるのは、1947年9月9日午後3時45分に、アメリカの海軍海表軍装センター(NWRC)に設置されていたハーヴァードMk(マーク2電気計算機の回路に障害をもたらした「バグ」と事件をしるした記録(ログ)である。

FirstComputerBug2

resize_of_firstcomputerbug1

 ハーヴァードMrk2は、厳密な意味では近代的なデジタル・コンピューターとは言いがたいが、第二次大戦中に各国で並行して開発され、デジタル・コンピューターの原型となった先進的な計算機のひとつで、ハーヴァード大学で開発され、実作された何台かのひとつが海軍に納品された。

 9月9日、この計算機のパネルF70番リレー・スイッチが障害をおこした。原因は迷い込んだ虫(バグ)、つまり「蛾」(モス)で、これつまみだすことにより、計算機は復旧した。

 このできごとは、マーク2の運用を担当していたグレース・ホッパーの証言により、世界で最初の本物の「バグ」として広く知られることとなった。
 写真にある記録にははっきりと、「バグ」と記載されている。

 グレース・ホッパーはプログラミング言語COBOLの開発者として知られる女性エンジニアで、海軍ではアドミラル、提督の地位にまでのぼりつめた人物である。
 この証言が学術的な形で活字になったのは、1981年のことで、「コンピューティング歴史年報」7月号(3巻3号)に掲載された。

 なお、ホッパーがこの障害の発生ならびに復旧の現場にいたとの風説も一部にみられるが、実際には彼女は現場にはいあわせてはおらず、その功績はあくまで、実物のバグにまつわる伝説をひろめたことにある。

 ただし、ログの文面からもわかるように、電子回路の不良をあらわす「バグ」という言葉そのものは、これ以前から実在していた。『ウェブスター大辞典』などによれば、最古の用例はトーマス・エディスンのものとされ、実際、エディスンの伝記には邦訳版もふくめ、例外なく、開発中の試作マシンが不調のとき、エディスンが研究室の入り口にかぎをかけ、「さあ、南京虫をつぶしにかかろう」と告げるのが常だったと記している。「南京虫」すなわち「バグ」である。

 『ハッカーズ大辞典』としてアスキー社から邦訳も出ている"The New Hacker's Dictionary"(Eric S. Raymond編、1991~)のネット版にあたる"The On-Line Hacker Jargon File"(4rd.ed.,1996)無料版(FTPfile;jarg400.txt)によれば、そもそもの起源は電信の時代、一本の通信線を多重に用いる四重電信システムにあるという。多重電信はエディスンが発明家として身をたてるいたった最初の通過点であり、彼の伝記など照合すると、どうやら、電信における通信障害、具体的には現在いうところの文字化けをさす用語であったらしい。

 これが19世紀末には電気回路における障害をさすことばとして定着したのであるが、電話の普及以後あらわれた新しい用例、盗聴ならびに盗聴器をさす「バグ」と直接、関係しているかどうかは不明である。
 盗聴器という意味の「バグ」の用例は、『オックスフォード英語辞典』によれば、1946年までさかのぼることができる。


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UC紀元前のザク--UNIMOG

 名車がある。走る車としてでなく、むしろ万能作業車として知られた存在だ。

 製品デザイン(インダストリアル・デザイン)からするとどろくさいが、実用性とコストパフォ-マンスからすれば、「UC紀元前のザク」とでも呼ぶべき存在だ。
 あ、いや、その汎用性からすると「スコープドッグ」かな?

 その名は「UNIMOG」。「ウニモグ」と読む。「Universal Motor Gerät」の略だ。

 友人がblogで「男はウニモグ」とくだまいていたので紹介する。

 「UNIMOG」はドイツで開発された小型の軍事車輌で四輪完全独立懸架、吸気用のシュノーケルあり。ただでさえ不整地走行性能にすぐれている上に、車体の前部・後部、さらに中央にウィンチを備え、牽引が可能であれば、垂直の崖さえよじのぼる。

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2005.02.06

ビットの海のかなたには図書館の広大な海が広がり、

 ビットの海のかなたには図書館の広大な海が広がり、そこにはほとんどなんだってあります。しかも、手元にじかに現物をとりよせることができる。

 Rさま、図書館に関するネットへの書き込み、読ませていただきました。
 早速、釈迦に説法な部分も含めて、公共図書館の現状についての書き込みを掲示板アップしようと思ったのですが、分量が制限をはるかに越えてしまいました。

 そこで、自分のblogに同じ内容をあげることにしました。

 とくに東京か周辺に在住、在勤のかたのための案内です。

 Rさまは、現在、在住・在住近在・在勤をあわせて台東区、文京区、中央区の区立図書館を活用されているとのこと。
 わたしは、その文京区に住んでるのですが、今は豊島区、新宿区、文京区の三つの区のカードを所有しています。

 実は大きな声では語られていないのですが、今、都立、府立、県立(の一部)、市立、町立、区立など、館外貸し出しをおこなっている地域型の公立図書館では、適切な身分証明さえあれば、
 ◎所管の自治体に住んでいなくとも、
 ◎所管の自治体に勤務先の会社や通学先の学校がなくとも、
 ◎該当の図書館が、通勤や通学の経路になくとも、
 貸し出しカードを発行します。

Continue reading "ビットの海のかなたには図書館の広大な海が広がり、"

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2005.02.05

ココログ・トラックバック・スパムはMovable Typeのバグとは関係ないとのこと

 ココログ・トラックバック・スパムはMovable Typrのバグとは関係ないとのこと、ココログ管理担当さまより連絡ありました。

 デマがひろがってはまずいので、当該コメントとは別jにこに記しておきます。

2005.02.04
ココログ/トラックバック・スパム、Movable Typeのバグが原因?

>コメント
>こんばんは、ココログスタッフです。
>ココログのベースとなっている TypePad は
>MovableType とは別のソフトウェアです。
>TypePad/ココログには同種の脆弱性はないと報告を受けています。
>投稿者: 某めがねのひと (February 5, 2005 02:07 AM)


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livedoorでもコメント・スパム。が、トラックバック・スパムはココログだけ<追記:Movable Typeが原因というのはわたしの誤報でした>

livedoorでもコメント・スパム。が、トラックバック・スパムはココログだけ
<追記:Movable Fontのバグが原因ではとの推測、誤報でした。コメント欄を参考のこと>
 問題のポーカー屋のスパムだが、LiveDoorでも問題になってるようだ。
 ただし、こっちはあくまでもコメント・スパム。
 同じココログの、
Matimulog
南山法科大学院から見た法・裁判・民事、そしてサイバー法
spamはlivedoorでも・・・
 さんの紹介する
ほっとメール@ひたち
茨城県議会議員井手よしひろの活動記録Blog版

2005年02月03日
海外からのコメントスパム来襲!!

 によれば、
> livedoorブログのアクセス集計が遅れているようです
 とのこと。

>2005年2月2日のアクセスは、「ホットライン@ひ
>たち」で6871件もありました。1月の一日あたりの
>アクセス数は4800件前後ですから、1.4倍ものア
>クセスがあったことになります。2日の時間別アクセス
>やアクセス元一覧を見てみると、いままでお目にかかっ
>たことのない海外のオンラインポーカーなどのサイトか
>らのアクセスが目立ちます。

 というのですが、

> 同じ日に、こうしたサイトからのスパムコメントが5
>件、「ホットライン@ひたち」に寄せられました。

 とあり、被害はあくまでも、コメント・スパム。

 しかも、被害はアクセス解析の遅れにとどまっているようで、トラックバック・スパムはおこなわれていないようだ。

livedoor Blog 開発日誌
February 02, 2005

[追記しました]アクセス解析の遅れにつきまして
>本日のアクセス解析処理が遅れている件につきまして
>状況を報告させていただきます。
>解析結果の反映は明日(2月3日)の日中を予定しております。
>[16:59]
>本日のアクセス解析処理(2月1日分アクセス)が遅れて
>おります。現在再集計および原>因の調査を行っております。
>進捗に変化があり次第、あらためて告知させていただきます。

 じぶんとこのアクセス記録をみてみると、別に大量アクセスがあったあとに、トラックバック・スパムがきてるわけでもなし。
 どうやら、livedoorでのコメント・スパムは、ココログにおけるトラックバック・スパムとは別の方式によるもののようであり、しかも、アクセスに障害がでるほどではないようだ。
 その証拠に、既報のように、
コメント・スパムなら、国内でも昨年おおみそか近くより、blogのサービス提供業者を問わず発生しており、一方、ココログの被害は1月31日とか以後、しかもここ数日に限られている。
 やはり、1月25日に発表された
 Movable Type のバグってのが、ココログの場合、関連しているのではないだろうか

Movable Type
2005年01月25日
【重要】 Movable Typeの脆弱性と対策について

 少なくとも、トラックバック・スパムについては、ココログ以外での大量発生は報告されていない。

 2月5日昼現在、混乱の原因についてのココログからの詳しいコメントはまだ発表されていない。


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2005.02.04

<追記:誤報でした>ココログ/トラックバック・スパム、Movable Typeのバグが原因?

 もしかして、原因はこれか?
<追記:誤報でした コメント欄を参考>
 確か、ココログはあちらのMovable Typeをいじって使ってるんだよね?

Movable Type
2005年01月25日
【重要】 Movable Typeの脆弱性と対策について

>Movable Typeの脆弱性により、スパムメールの送信を
>幇助してしまう現象が発生することが分かりました。
>出荷済みのすべてのMovable Type日本語版に、この脆
>弱性があることが確認されました。

 本家はバグ修整をインストールできるようになってるけど、さて、ココログは?
 とするなら、ココログに被害が集中したわけもわかるような気が。

 コココログのソフトはだいぶいじってるけど、 movable type の修整にあわせて即刻、バグだしはできるはず。
 企業責任だな。

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トラックバックふたたび

 友人のblog
東洋亭パーツ館
よがらし日々迷走記

 からトラックバックがさっそく届き、
 ココログを管理するNiftyの側が対処したようだというのだが…………。

2005.02.04
スパム・トラックバック(つづき)

 元ネタのココログのお知らせをみると……。

2005.02.04
レスポンス低下の不具合について
ご利用の皆様

>2005年2月1日より2月4日の12:00まで、下記のような現象が発生しておりました。
>1) ココログのページが表示されるまで時間がかかる
>2) ログインが遅い
>3) 記事の投稿ができない など、ログイン後の操作時にエラーメッセージが表示される
>大量のトラックバックスパムによるアクセスが集中したことから、システムが高負荷に
>なり、著しくレスポンスが低下したことが原因でございます。
>現在は、トラックバックスパム対策を強化し、復旧しております。

2>005年2月3日21:45-22:25の間、コログへのログインや管理画面の操作ができない
>状態が発生しておりました
>2005年2月3日21:45-22:25の間、コログへのログインや管理画面の操作ができない
>状態が発生しておりました。
>現在は復旧しております。

>2005.02.032005年2月3日13:08-13:50の間、ウェブログの閲覧がしづらい状態が発
>生しておりました
>2005年2月3日13:08-13:50の間、ウェブログの閲覧がしづらい状態が発生しており
>ました。
>現在は復旧しております

>2005.02.022005年2月1日21:50 - 2月2日00:10 の間、ココログへのログインや記事
>の投稿ができない状態が発生しておりました。
>現在は、復旧しております。

 復旧って、ようするにあいての攻撃が一時的にやんだだけではないか!
 ココログが数えただけですでに四度目の攻撃。
 五度目はいつか?

 また、照会したようにコメントづけ攻撃は、ココログに限らず、日本だけでもすでに昨年のくれからはじまっている。
 調べた限りじゃはてなへのいっせい攻撃はないようだが、このありさまでは早晩、はてなやライヴドアなどにも攻撃がかけられることだろう。

 どうするどうなる日本のblog。


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ポーカーからの侵略?

 ここ二日ほど正体不明なトラックバックが。
 いちいち外すのもうざったいしで、ググってみたら、どうやら、新手のスパム書き込みらしい。
 グーグルでみるかぎりじゃ検索にひっかかってるのは、意味なしコメントのようだが、こちとらの被害はあくまでトラックバック。
 もしかすると、グーグルはトラックバックの項目を検索から自動ではじいているのだろうか?
 とすれば、「被害」はグーグルでひっかかってる以上のはず。
 コメントであがってるとこも、チェックしてないで放置してためにひっかかったはずで、かなり広がってるね、これ。

 トラックバックとコメントの組み合わせで、blog上で自己増殖……とか、いっしゅんあせったけど、そんな仕様のはずないよね、使い込まれたblogシステムが。

 調べてみるとここ数日のいっせい攻撃は、日本のブログのうち特にココログをねらったもののようだ。

東洋亭パーツ館
2005.02.04

やや暴言気味の
2005.02.04
トラバスパム|texas holdem、online pok

DAYS OF SIDELINES
[編集後記みたいなもの]

トラックバックスパムが115件も
昨夜のトラックバックスパム、40件


RECORD 日々是修行
-No Music & Bike, No Life

February 04, 2005
トラックバック・スパム対策

February 03, 2005
トラックバック・スパム?

tak shonai's "Today's Crack" (今日の一撃)
Feb 04, 2005
どえらい迷惑な、トラックバック・スパム

がんばりません
2005.02.03
またトラバスパムかて


chandra's Life
2005.02.03
トラックバック一時停止します・・・・とほほ

Matimulog
Matimulog
南山法科大学院から見た法・裁判・民事、そしてサイバー法
February 03, 2005
また今晩もトラバspamでnifty利用困難

 などなど。

 ここ数日は、ココログをねらったトラックバック攻撃のようだが、以下、紹介するように、コメントつけまくり攻撃は、対日本のbligサイトへも、昨年年末からはじまっている。

 誰か、なんとかしてくれい。

 ちなみに、「texas hold em」の名のパーム用シェアウェアも存在するが、無関係ですね、おそらく。


 以下、コメント攻撃による被害サイトの実例と、その侵略の日づけ。

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

lily
シンプルなサイト構築システム
フレーバーとは? *
at 2004-04-04 13:21 / permalink

 にはえんえんと長い長いコメント。URLアドレスの「h」は「#」で、「<>」は「()」で置換。
online poker
(h1)Please check out some information dedicated to(A HREF="#ttp://online-poker.learnhowtoplay.com/") online poker (/A) online poker (A HREF="#ttp://online-poker.learnhowtoplay.com/")#ttp://online-poker.learnhowtoplay.com/(/A) (br/)(A HREF="#ttp://online-casino.learnhowtoplay.com/") online casino (/A) online casino (A HREF="#ttp://online-casino.learnhowtoplay.com/")#ttp://online-casino.learnhowtoplay.com/
 あとはひたすらURLアドレスの列挙。
 ここではコメントの日時はわからないが、
…………、とこまで書いてサイドヘックしたら消えてたq


秒SUNのTOP
 に意味なしコメント14本

 タイミングは、
>投稿者 texas hold em : 2004年12月28日 18:27
 を筆頭に数分ずつずれながら、

新潟県災害救援ボランティア本部のblogの、
2004年10月26日
 に、
>Posted by: online poker at 2005年01月12日 18:47

ひろぶろ
電話番号何番? - FLASH
架空請求業者山田太郎のボイス発生器です。
 にも、

>Posted by phentermine at 2005年01月15日 11:03

ITスクール開催模様と終了のお知らせ
IT School BLOG2004年 09月 2日(木曜日)

 には、同様のテキストがコメントとして。
 投稿者は、
texas hold em
 とか
online poker
 とか、要するに列挙されたアドレスのとこから。
 日づけは、
>#2 texas hold'em (Link) on 1月 15 2005, 20:57

 同じblogの
募集終了のお知らせ
IT School BLOG2004年 07月 5日(月曜日)
 にも、やはり同様のコメントづけ。
>#2 free online poker (Link) on 1月 15 2005, 19:02
 コメントのタイミングが2時間ずれてるとこがミソなのであろうか?

TAMABUKURO
所謂ロックミーアマデウス日記
12.17.2004
クイーン再結成 …
 にも、コメントがどうやら7つ。日づけは、
>online @13:40 01.21.2005

つくば市立吉沼小学校
2004年10月18日(月曜日)
20日は音楽会

>Comment by texas hold em — 2005年1月26日(水曜日) @ 07時42分38秒

BLOG STUCK & .....
悪いが、「完全復活」はしない。 BY h.katou

>⇒ 延滞料金。 BY texas hold'em
>2005年01月28日 06:56
>⇒ my Blog-style BY texas hold'em
>2005年01月28日 06:49
>⇒ カトタン、終了のお知らせ。 BY texas hold'em
>2005年01月28日 06:10
>⇒ 祝!! JBA発足。 BY texas hold'em
>2005年01月28日 05:59
>⇒ XXXXXX BY texas hold'em
>2005年01月28日 05:54
 ここ荒らしまくり

Archives
ショートフィルム&長編映画/映像blog:NIZOO ...
フォーカル製品のデモ 2004年12月24日
FOCALPOINT社製品デモ
>Posted by: poker at 2005年01月31日 03:23

2004年10月11日
政治とIT
 にも、以下の日づけで。
>投稿者 :texas holdem 2005年02月02日 09:00

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

 さらに、インターネット上の文字コードの専門家で、今この瞬間、UCS(いわゆるユニコード)の国際会議で成都にいっててるひとのページも、コメント攻撃で荒らされている。
 もしかすると、こまめに削除しないと図にのって連続書き込みするようにできてるのだろうか?

小林龍生の怠惰な日々
May 24, 2004
成都で(言葉と国境)

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2005.01.15

完璧誤訳ですよ、「Hot Wired Japan」さま

 先日、いつも読みなれてる「Wired News」日本語版のページに完璧な誤訳を発見したので、丁重なメールを送って指摘した。
 もとより、返答は期待していないが、今にいたるも翻訳記事の訂正さえおこなわれていないので、ここに曝すこととした。

 以下、送付したメールの内容。
 参考のため、リンクをつけておく。

 なお、<>内は今回のアップにあたっての補足。

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
 いつも愛読させていただいています。
 さて、12月21日アップロードの翻訳に珍しく、カン違いにもとづく誤訳がありましたので指摘させていただきます。

>成功続くアメコミ原作映画、コミック業界も活況>2004年12月21日 2:00am PT
> コミック生まれの映画には長い歴史がある。1940年代、雑誌や新聞には毎
>週のように『キャプテン・マーベル』、『ファントム』、『バットマン』、
>『スーパーマン』、『キャプテン・アメリカ』といったコミックが連載され
>ていた。いくつかのキャラクターはテレビにも進出し、土曜朝のアニメ番組
>などに登場した。

 ですが、これ明らかにつじつまがあいません。
 コミック原作映画についての実例をあげるのに、雑誌や新聞の連載について語るわけがありませんから。
<そもそも、1940年代には現在でいうところのアメコミを新聞に連載という現象はなくなっていた。専門誌に掲載されるようになったためだ。>
<なお、今、日本でどう表記されているかを尊重する形での翻訳なら「マーベル」ではなく「マーヴル」がのぞましい。あくまでも慣例であり、ずっと以前には確かに「マーベル」または「マーヴェル」と表記されていたのだが。>

 そこで原文にあたると、
Packing a Punch in Hollywood By Jason Silverman 02:00 AM Dec. 21, 2004 PT
>Comics-inspired movies have a long history. In the 1940s, Saturday
>serials featured Captain Marvel, The Phantom, Batman, Superman and
>Captain America. Several characters made the jump to TV, including in
>Saturday-morning cartoons.

 で、「雑誌や新聞には毎週のように」は原文では「Saturday serials featured」。
 この「サタデイ・シリアルズ」は雑誌や新聞のことではありません。
 映画のことなのです。しかも、短編で毎週連続で十数回で完結という形式。
 つまりは「毎週土曜の連続活劇映画」とでも訳すべきなのであります。

 現在、DVDかヴィデオで販売されているものに限っても、『キャプテン・マーヴルの冒険』は1941年に製作された12回、216分のものが、また、『ザ・ファントム』は1943年に製作された15回、299分のものが、『ザ。バットマン』は1943年に製作された15回、260分のものが、さらに『スーパーマン』はアニメ好きにはあまりにも有名なフライシャー兄弟によるアニメ版が1941年から1943年にかけて何本も作られ、また、『キャプテン・アメリカ』は15回、244分のものが1944年に製作されています。
 これらはお子様向けということで、週がわりで土曜日に公開されことから、「シリアル・ムーヴィー」という本来の名前のほかに、「サタデイ・シリアル・ムーヴィー」と呼ばれました。
 この言葉の使い方はまだ生きていて、ググってみると、

> I was eleven in 1954, attended Marshall School,
>From reading my diaries, it is apparent the favorite “shows,” as we
>called movies, of mine were cowboy and science fiction subjects.
>Commando Cody was a weekly Saturday serial movie I liked.
<1954年厨房だったおいらの好みは昔の日記じゃカウボーイものとSF、なかでも土曜のシリアル・ムーヴィーのコマンド・コディーは最高だったぜ!>

 とか、
>Raiders was made like a Saturday serial movie. <『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』の作りのキモは土曜のシリアル・ムーヴィーなのだ>

 とか、
>Star Wars - brought the Saturday serial movie back for a new
>generation - and wowed my generation's geeks. We couldn't get enough
>of it - too bad the "marketeers" (Lucas himself one of them) got ahold
>of it.
<『スター・ウォーズ』は土曜のシリアル・ムーヴィーを新しい世代向けによみがえらせたもんで、俺らトシヨリにゃウハウハもんのはずが……>
 といった用例がみつかります。

 個人的には、1930年代にはすでにコミック原作の映画がたくさんあったような気がしていたのですが、アメコミのジャンル別の専門誌が発行されたのは1935年から1936年あたりにかけてのこと。
 スーパー・ヒーローものとしてはもっとも人気のあった『フラッシュ・ゴードン』の映画化が1936年ですが、あとが続かず、コミック映画としてあとにつづくのは1941年の『キャプテン・マーヴル』ということになるわけです。
<もとの記事は1940年代のブームという点を強調するため『フラッシュ・ゴードン』には言及せず。>
 1941年ごろから戦争直後にかけてということになると、実は、SFの世界でのいわゆる「スペースオペラ」<ブームとまったくいっしょ。そもそも「スペースオペラ」とは肯定的な意味ではなく、本来は>が本来意味していた俗流アクション<のことで蔑称だった。しかも、その流行、つまり>ものの勃興<の時期はよく誤解されている、1930年代初めではなく、SFが成熟したとされる30年代半ばよりものちの1930年代ギリギリ末から40年代にかけてのことで、この時期がコミック隆盛>とまったく重なるわけで興味深いところです。

 なお、1930年代にはラジオの世界でも、『ローン・レンジャー』や『グリーン・ホーネット』がラジオ・ドラマとして人気を呼び、前者は1939年と1940年に、後者は1941年と1942年にそれぞれ連続活劇映画になっています。

 なお『ザ・ファントム』は、表記によっては、訳題としては「ザ」をつけないと、フランスの『ファントマ』と区別がつかなくなります。

 以上、毎日や日経ならともかく、「ワイヤード」や「IT Media」では、決してささいとは言えないことがらについての指摘でありました。

 永瀬唯
 tadnang@yahoo.co.jp
 http://cismatrix.cocolog-nifty.com/sakugohcorridor/

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 やれやれ、しょうがねえなあ、もう。

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2005.01.14

GoogleNewsホイヘンス、タイタン到着を無視

 探査体ホイヘンス、土星の衛星タイタンの大気圏に無事到達。パラシュートの開傘を確認!

 しかし、GoogleNews日本語版はなにをやっておるのか?
 フォローできておらんじゃないか!

 本家英語版はしっかり、439ものソースにリンクしておるし、日本でも自動リンクのニュース・ポータル「ceek.jp news」は、ちゃんと毎日の記事にリンクしてるというのに……。
 しかも、このceek.jp news、年末システム・ダウンというミソつけてるのに、である。
 プンプン、だってば。

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